鈴による清めの祓い
(神道の思想の中には言霊(ことだま)音霊(おとだま)信仰というものがある。真心のこもった明るい言葉は自ずと人を元気付け、反対に人を傷付ける言葉は、相手ばかりでなく、自分の心までもすさんだものにする。
これを、ブーメラン効果と言う。それと同様に、きれいな澄んだ音は予想をはるかに越えて人の気持ちを癒してくれる。自然の奏でるメロディーは、雨だれ、滝の落ちる音、打寄せるさざなみ、虫の鳴き声など、耳で聴くのも安らぐが、短歌の中にもたくみに織り込まれ、優れた歌に接するといかにも高性能の再生システムで自分の脳内で再生されているのでは無いかと思われるくらい身震いするものである。
実際の耳に聞こえる人間の作った音楽もすばらしい。例えば格調高いクラッシック、たおやかな雅楽、心を和ませる邦楽、民謡、癒し系ニューミュージック、ジャズ、ロック、フォーク、ラブソング、義理と人情のド演歌など要するに好きな音楽なら何でも良い。
私の体験では、澄んだ鈴の音を聞いただけで、長年悩まされてきた頭痛から開放されたと報告された御方もみえたくらいである。その反対にさまざまな騒音は、人々にストレスを与え心身ともにさいなまれる。
音の心身に及ぼす影響については、まだ科学のメスが入ったばかりである。明るい言葉を話し、楽しい音楽を聴くように、そして、腹が転げ回るようなギャグを聞いたり、仕入れたりするように習慣を付けよう。