玉串(たまぐし)について
神道の祭典の行事の中に、祝詞を奏上したり、お神楽を奉納したりした後、玉串奉奠(たまぐしほうてん)という行事があります。まだお若いあなたもこれから一度や二度は必ず経験されることとおもいます。
では、玉串とは何でしょうか。なぜ玉串奉奠をするのでしょうか。
玉串とは、たましいのくしという意味です。何のことだかわかりますか。人間のたましいと神様のたましいを一つに結ぶ串なのです。真心を込めてお祈りをした後、その願いを確実なものとするために人間の心が神様の御心と一つに結ばれることが大事になります。玉串奉奠とは目に見えない心と心の結びつきををあたかも、目に見える行為を通す事によってパフォーマンスしているのです。
しかし、これはあくまでも一つの説です。もし、私が新興宗教の教祖でしたら私が言った事が全部本当になりますが、おおらかな日本人の感性の中から自然に育まれてきた神道には定説が無いのもまた事実なのです。でも私の考え、一応はいいとは思いませんか。何でもそうですが、一応解ってやるのとやらないのとでは心の込め方が違いますから、一応覚えておいて損はないと思います。
玉串の図
玉串に用いる紙垂(一例)