御所縁深き御霊を齋ひ奉る祝詞(守護霊拝詞)
常時には御姿容の我が眼には見えねども 此の顕世に生まれ出でしより以来 陰に日向に我に寄り添い 教へ諭し護り導き幸はへ給ふ 御所縁深き汝命等の御霊の御前に 何某 慎み敬ひも白さく
徒然に我が生ひ立ちの過ぎにし年月をば省みすれば 仮初にも汝命等の見守りの片時も無かりせば 宛ら夜道をば灯火さえも燈さずして 手探り歩くが如く 道に迷ひ躓き倒れし随に 更には唯神人として人の踏むべき 正しき道をも見出せず 或ひは怪しき災に巻き込まれ 或ひは常日頃心に強く思ひ描きし願事すらも適はず 現に今茲に生きて有り経る事すらも 瞬時も夢適わざる事と 深く心に思ひ巡らせば 返す返すも 此れ専ら常時に我に寄り添い見守り給ふ 汝命等の御恩頼に依る事となも 嬉み恭けなみ奉りつつ有リ経るが中に 愚かなるかな哀れなるかな 時には汝命等の常時も我に寄り添ひ護り導き給ふ 尊き御心さへ忘れ去り 徒に儚き月日を我侭に過ごし 諸諸の罪穢をば 積み重ね暮らしつつ有り経る事を 心より深く反省み改善め汝命等の導きの随に 日々心新たに 此の顕世にて 産土大神等の授け給ひし 己が使命を深く悟り明らめ 周りの人々にも推し奨めむと 心の奥底より真心込めて 弥深く弥強く拝み乞祈み奉る状を 愛ぐしいとほしと思ほし承諾なひ給ひて 今より往先 汝命等の常も変わらぬ御恩頼 更なる大稜威を輝かしめ給ひて 真心込めて人を思いやりつつ 謙りの心を旨として 明るく朗らに 此の顕世に暮らす状を 陰ながらも見守り給ひ 仮初にも悲しみ憎しみ怒り妬み驕り高ぶり等 邪なる心の出でむをば 神和しに和し神直しに直し祓ひ清め導き幸はへ給ひて 此の顕世に生れ出でし時 大神等より授かり賜はりし己が尊き使命をば 完全く穏ひに果たさしめ給ひ 常時に守り導き幸へ給へと 慎み敬ひも白す
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