大嘗祭十一月中卯日
集はり侍る神主・祝部等諸聞き食へよと宣ふ
高天原に神留り坐す皇睦神漏伎・神漏彌の命を以て 天社國社と敷き坐せる皇神等の前に白さく 今年の十一月の中卯日に 天都御食の長御食の遠御食と 皇御孫命の大嘗聞食さむ為の故に 皇神等 相宇豆乃比奉りて 堅磐に常磐に齋ひ奉り 茂御世に幸へ奉らむと依さして 千秋五百秋に平けく安けく聞食して 豐の明りに明り坐さむ皇御孫命の宇豆の幣帛を 明妙・照妙・和妙・荒妙に備へ奉りて 朝日の豐榮登に稱辭竟へ奉らくを諸聞き食へよと宣ふ
事別きて 忌部の弱肩に太襁取挂けて 持由麻波利仕へ奉れる幣帛を 神主・祝部等 請けたまはりて 事落ちず捧げ持ちて奉れと宣ふ
御魂を齋戸に鎭むる祭
道饗祭
祝詞集