唐(もろこし)に使(つかひ)を遣(つか)はす時(とき)幣(みてぐら)を奉(たてまつ)る(臨時)
皇(すめ)御孫尊(みまのみこと)の御命(おほみこと)を以(もち)て 住吉(すみのえ)に稱辭竟(たたへごとを)へ奉(まつ)る皇神(すめがみ)等(たち)の前(まへ)に申(まを)し賜(たま)はく 大唐(もろこし)に使遣(つかひつか)はさむと為(す)るに 船居尤(ふなゐな)きに依(よ)りて 播磨(はりまの)國(くに)より船(ふね)に乗(の)ると為(し)て 使(つかひ)は遣(つか)はさむと所念行(おもほしめ)す間(ま)に皇神(すめがみ)の命以(みこともち)て 船居(ふなゐ)は吾作(われつく)らむと教(をし)へ悟(さと)し給(たま)ひき 教(をし)へ悟(さと)し給(たま)ひ那我良(ながら) 船居作(ふなゐつく)り給(たま)へれば 悦(よろこ)び嘉(うれ)しみ 禮代(ゐやしろ)の幣帛(みてぐら)を官位(つかさくらゐ)姓名(かばねな)に捧(ささ)げ持(も)たしめて 進奉(たてまつ)らくと申(まを)す
出雲國造神賀詞
祟り神を遷し却る祭
祝詞集